b型肝炎の感染力と保菌者の唾の危険性について

ウイルス性肝炎の一種であるb型肝炎は様々な経路で感染する病気です。一度感染すると体内にウイルスが残留するので医学的な意味での完治は不可能な他、保菌者になることで他者に移してしまう危険があります。唾などの体液が感染原因になるので十分に注意することが大切です。

b型肝炎の感染経路や症状を学び、他人に移さないことを心がけましょう。

b型肝炎に感染する原因の詳細

b型肝炎は肝臓がウイルスに侵されることで発症する肝炎の一種です。b型肝炎は既に感染している保菌者との接触でウイルスが体内に入り込むことで感染します。保菌者との直接的な接触よりも医療器具の使い回しやウイルスに汚染された薬剤の使用による間接的な感染が従来の主な感染理由でした。

現在では医療器具の使い捨てや消毒が徹底している他、薬剤もウイルス検査を入念に行っているので医療機関を受診したことによるb型肝炎の感染ケースは非常にまれです。また、妊婦から胎児に移る母子感染についても妊娠前の検査を受けることで避けることが可能です。

その一方で日常生活における保菌者との誤った接触が感染理由の上位を占める傾向があります。b型肝炎は病気の中では感染力が低いので、保菌者と同席するなどの行為では感染の危険はありません。また、握手や唇を触れ合う程度のキスでもウイルスが体内に入ることは無いので、親族に保菌者がいる場合でも同居は可能です。

しかし、b型肝炎のウイルスは傷口や粘膜から体内に侵入するので、接触の方法によっては感染する可能性があります。特にセックスを含む、保菌者との性行為は感染の危険性が高いので避けるのが無難です。汗や唾、精液などの体液にはb型肝炎のウイルスが混在していることから、性器を口に含んだりゴム製の避妊具を使わないセックスを行うことでb型肝炎に感染する可能性があります。

唾に触れる行為と感染の関係

b型肝炎の感染者は体内でウイルスが繁殖していることから、唾をはじめとする様々な体液にウイルスが混在しています。中でも唾は常に分泌されていることから他人が触れてしまう可能性が高い傾向があります。医師や看護師などの医療従事者は仕事の性質上、b型肝炎の保菌者にも多く接触します。

微小な傷が出来ている指先が保菌者の唾に触れるとウイルスが体内に侵入して感染する危険があるので、医療従事者は殆どの場合でゴム手袋を使用しています。唾に含まれているウイルスの量はわずかですが、傷口から他人の体内に侵入する危険性は大きいので素手では触らないのが賢明です。

保菌者が同居している家族世帯の場合、日常生活での何気ない行動がb型肝炎の感染に至ることがあります。b型肝炎のウイルスは体から排出されてもしばらくは活動出来るので、カミソリや歯ブラシなどの使い回しを行っていると感染のリスクが大幅に増大してしまいます。

肌を傷つけたり粘膜に直接触れる行為は感染の危険性向上に繋がるので、保菌者の物品の使い回しは絶対に行ってはいけません。

その反面、衣類をまとめて洗濯したり同じ風呂に入るなどの行為では感染しません。また、b型肝炎のウイルスは熱に弱く、約10分ほど煮沸させると死滅します。体液で汚れた物品は熱湯に入れて煮沸させることで安全に使い続けることが出来ます。

同性愛者にb型肝炎の患者が多い理由

同性愛者はb型肝炎をはじめとする様々な感染症を患うリスクが高い傾向があります。これはセックスを含む性行為の際に、同性同士では妊娠しないことを理由にゴム製の避妊具を使用しないためです。ウイルスが混在している体液に触れる機会が多くなる分、感染のリスクも向上することから同性愛者はb型肝炎を患いやすいと言えます。

また、相手の体液を口に含んだり体に擦り込むなどの行為を頻繁に行う人はより感染リスクが高くなります。自分でも気づかないうちに出来た傷口に唾などの体液が付着し、そこからウイルスが侵入してb型肝炎の新たな保菌者になってしまうことも珍しくありません。

同性愛者が感染症を患いやすいのは避妊具を使わないセックスを行うことが多い他に、物品の使い回しも頻繁に行うことも挙げられます。食器やタオルなどの生活用品は通常の使い方であれば感染ルートにはなりません。しかし、肌に微小な傷が出来ていたり体力が大きく低下している時はわずかな量の唾に触れても移ってしまうことがあります。

特に止血目的で唾を傷口に擦り込む行為は感染リスクを著しく増大させます。また、注射針を使い回すなど医療器具を誤った方法で使うのも感染者を増やす一因です。

保菌者の唾に触れた際の対処法

唾の中に含まれているb型肝炎のウイルスは血液に比べると非常に少数です。表皮に少量触れた程度では感染の危険はありませんが、傷口や粘膜に触れた場合は状況が異なります。唾に触れたことが判明した際は速やかに病院での検査を受け、体の状態を確認することが大切です。

唾の量が多いとそれだけ感染リスクも増大するので注意する必要があります。特に触れた人が疲労や病気などによって体力が消耗している場合、b型肝炎に感染するリスクは非常に大きくなっています。ウイルスは正常な免疫機能が働かない体の中では爆発的に繁殖するので症状も一気に重篤化する危険があります。

体力の低下は免疫機能が損なわれる原因なので、保菌者に接する際は十分な休息を取って体調を良好に整えるのがトラブル予防に効果的です。保菌者の唾に触れた場合、そのまま放置すると感染の危険性が大きくなるのですぐに洗浄します。

流水で唾を洗い流せば綺麗になり、他人に移してしまう危険も無くなります。清潔な流水が無い場合は薬剤で消毒する方法もありますが、b型肝炎のウイルスは消毒薬に強い耐性を持っています。そのため、b型肝炎のウイルスにも作用する強力な薬剤を使うのが良い方法ですが、その反面、肌を傷めてしまうこともあるので慎重に判断することが大切です。

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b型肝炎を他人に移さないために必要な取り組み

b型肝炎の保菌者にはウイルスを他人に移さないように日頃から配慮する姿勢が求められます。b型肝炎は一度感染すると一生かけて付き合うハメになる厄介な病気なので、感染しない、させないことを第一に考えることが大切です。

唾をはじめとする体液が相手に付かないように日頃から注意する必要があります。特に家族と同居している保菌者は移してしまうリスクが大きいので、粘膜に触れる物品の使い回しは行わず、衣類やタオルが体液で汚れた際は別に分けて煮沸消毒するなどの工夫が不可欠です。